JASBEL 基礎教育保障学会

大会情報
第6回研究大会のご案内 2021.05.31

北海道大学で対面開催を予定していた基礎教育保障学会第6回研究大会ですが、今回も新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染状況に鑑み、Zoomによるオンラインミーティングという形で開催することとしました(ポスター発表や交流会は中止とします)。皆さまと直接お会いできないことはたいへん残念ですが、オンラインによって、基礎教育保障にかかわる研究の成果や情報等の共有・交流を進めたいと考えています。皆さま、ふるってご参加ください。

【大会日程】

キャプチャ

 

【追加情報】 全体シンポジウム(現地企画)の概要(9月19日午前開催予定)

<テーマ>  「北海道の夜間中学と基礎教育保障のこれからを考える」

<趣旨>

戦後の社会的混乱や貧困、差別によって教育を受けられなかった人々の教育機会を保障する重要な役割を果たしてきたのが夜間中学である。近年では不登校や外国にルーツのある子どもたちも増え、夜間中学の必要性がさらに高まってきている。2016年に教育機会確保法が制定され、公立夜間中学の設置拡充が求められているが、法制定後に開校したのは、わずか5校に留まっている。

しかし、北海道では教育機会確保法を受けて2017年に「夜間中学に関する協議会」が設置され、さらに札幌市においては2022年度に市立夜間中学を開設することが決定されている。同校は、目指す姿として『生徒の誰もが安心して、学びの主役となれる多様性を尊重する

学校』を掲げ、市内のさまざまな組織・団体と連携した構想が練られている。とりわけ、夜間中学としての単独校設置は、画期的な構想である。したがって、今後の夜間中学校のあるべき姿として、全国の一つのモデルとなりうるものであり、同校の開設の経緯や学校の体制・運営の具体的な構想について報告を得たい。

他方、道内の札幌市以外の地域についてはまだ夜間中学の設置計画は無く、広大な地域における基礎教育保障は空白のままである。全国的に見ても広大な非都市部を抱える県は多く、そうした地域において義務教育として位置づけられる基礎教育をいかに保障していけるかは重大な検討課題である。そこで北海道での議論の状況について報告を得て、今後の夜間中学の設置形態や教育の方法、入学者へのさまざまな支援、散居する義務教育未修了者等への教育提供の方法などについての議論を深めたい。

 

※参加申込方法の詳細については、第6回研究大会の案内文書をご覧ください(この案内文書は、右下のボタンを押してダウンロードしてください)。

 

※「自由研究発表」および「実践報告」の発表エントリーの詳細については、6月中旬ごろをめどに、改めてお知らせします。

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